巧みなライミングとリリカルな表現の鋭さとは対照的に、どこか素朴さを感じさせる人間性を併せ持つ稀有なラッパー。かつては自らを「クズの社会不適合者」と蔑んだ頃もあった。そんな過去を受け入れ、「弱さ」と「強さ」の両面を織り交ぜた楽曲は、同じように人生に迷ったり、孤独や葛藤に苦悩したりする人々の心を包み込む。
転機は高校生の時だ。「般若」の音楽と出会い、ラップに人生を捧げる覚悟を決めた。徐々に頭角を表し、フリースタイルバトルの国内王者を決める大会「KING OF KINGS」で史上初の2連覇(2016、2017)を達成。全国にその才能を轟かせた。勢いそのままにファーストアルバム「四畳半」(2017年)をリリース。コンスタントに作品を発表する中、2022年には、仲間らと新レーベル「Four Mud Arrows」を設立。光るライミングセンスとメロディアスなフロウ、GADOROの真骨頂である、喜怒哀楽を真っ直ぐに表現するライブパフォーマンスで評価を高めていく。
2025年3月6日。目標と公言していた日本武道館の舞台に立った。孤独な四畳半から始まった物語は、まばゆい光と満員の観客に包まれひとつの集大成を迎える。しかし、余韻に浸る間もなく「第二章」が幕を開けた。2025年7月に武道館公演後初のアルバム「HOME」をリリース。このアルバムを引っ提げ、全国5都市を巡るZeppツアーを敢行。9月には地元・宮崎県高鍋町で凱旋公演「HOME」を開催。家族や友人らが見守る中、2日間に渡り、圧巻のステージングで故郷を沸かせた。2026年4月には、自身初の横浜アリーナでの単独公演を予定している。全ては天国で見守る祖母の耳に届くまで。
1990年生まれ。宮崎県児湯郡高鍋町出身。深い地元愛が評価され、同町の魅力を発信するふるさと応援大使にも就任。
